Archives 2月 2017

ラ・ラ・ランド

「ラ・ラ・ランド」

「セッション」のデイミアン・チャゼル監督が手がけるミュージカル。

女優を目指すミアは、場末のバーでピアノを弾いていたセバスチャンと出会う。

自分の店で本格的なジャズを演奏したいと願う彼と恋に落ちるが、

セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功し・・・・・・・・・。

(キネマ旬報からの抜粋)

まず、鈴木清順監督に 哀悼を表します。

 

私は、このブログでも、書いておりますが、ミュージカルは嫌いじゃないというか、

大好きです(笑)

評論家やマスメディアも、一斉に今年のアカデミー賞作品賞の大本命、早くも今年度ナンバーワンというもんだから、

奥さんと、土曜日に行って参りました。

確かに、ファースト・シーンから度胆をぬかれ、期待大で観ていたのですが・・・・・・・・・。

主役が いまひとつ、魅力に乏しいし(「ザッツ・エンタテインメント」を自宅に帰って、

一部、見直しましたけど、主演2人のタップダンスが、しんどい(笑))

そして、やや、中だるみする。

嫁は、絶賛していたけど、終了後、近くにいた大学生のカップルの男性と、

”同監督の前作、「セッション」が良かっただけに、もひとつだよなあ”と、

お互いの相棒そっちのけで、話しだす始末(笑)。でも、

ラストも、良く出来ているし、誤解の無いように申しあげますが、

いい作品には、まちがいないです。ただ、期待が大きかったからかなあ(笑)。79点

 

アメリカ合衆国には、歴史がなく、文化も乏しいだけに、映画産業にかける思いは

並々ならないものがありますし、またその中でも、特にミュージカルは大好きですしね。

ああ、そうだ、大学時代、京都の映画館で、(40年前)、

「マイ・フェア・レディ」  「メリー・ポピンズ」  「シェルブールの雨傘」の

3本立てを観たなあ。

楽しかったけど、今、考えると 凄い3本立て!

 

ここまでは、昨日、書いていたのですが

今日は 28日。

昨日のアカデミー賞の授賞式、

政治色が今年は、際立ちましたが、

ラスト、 作品賞発表は

前代未聞ですよね、びっくりぽんです!

 

 

 

 

リリーのすべて

「リリーのすべて」

エディ・レッドメインが世界で初めて性別適合手術を受けた人物に扮し、

「レ・ミゼラブル」のトム・フーパーと再タッグを組んだ伝記映画。

肖像画家の妻ゲルダの頼みで女性モデルの代役を務めたことを機に、

アイナーは自分の中に潜む女性の存在に気づく。(キネマ旬報からの抜粋)

良い映画というのは、わかります。

肌に合わないだけです(冗談です)。

風景や、その撮影の素晴らしい事。

そして、圧巻の演技。

また、あの時代を考えると凄まじい生き方。

でも、余談ですが、だれでも、男装や女装の願望はありますよね?えっ、ないですか?(笑)

 

「この世界の片隅に」、  観て、広島在住の母親に直ぐ薦めたのですが、

その後、東京の弟が強烈に薦めてくれたお蔭で、重い腰を上げてというか、

年も取っているのですが、やっと観に行ったようです。

 

母が小学生の時、少し上のお姉さんが市内で原爆に遭い、

直ぐに 母のお母さんたちと探しに行ったらしいのですが、

やはり見つかりませんでした。

母も、80歳を過ぎ、語り部として話してほしいという依頼もあるらしいのですが、

多くの方と一緒で、思い出したくもないということで断っているそうです。

その母が姉を思い出して涙があふれ出たと、電話の向こうで、

涙ながらに話しておりました。

その後、阪神大震災や、夫(父)、息子のふがいなさ(笑)を乗り越え、

母は何とか生きております。

片渕監督、本当にありがとうございました。

おおさかシネマフェスティバルに来られるそうですので(嬉々!)

直接、お礼が申し上げられる機会を頂いたのは、なによりの感謝です。

 

「シン・ゴジラ」は昔の映画少年の心を くすぐり、ゆさぶり、

「湯を沸かすほどの熱い愛」は オリジナル脚本であり、映画という虚構の世界を

見事に描き、役者の力を見せつける。

そして、「この世界の片隅に」

この3本は、私にとっても、日本映画にとっても

とても重要な3本だと思いましたので、

映画、特に日本映画を応援するものにとって、

特別な年となりました。

だから、映画ファンとして、感謝の気持ちを込めて、スポンサーに

させて頂きました(笑)。

前回の続きではないですが、日本映画が、がんばりました。

そして、日本人が、がんばっています、日本人ここにあり。

僕も頑張ろうっと(笑)。

 

 

 

 

 

 

山河ノスタルジア

 

「山河ノスタルジア」

「長江哀歌」のジャ・ジャンク―が 3つの時代を通して男女を描くドラマ。

1999年、山西省で暮らす女性教師タオは、炭鉱で働くリャンズーと

実業家ジンシェンの二人から 想いを寄せられていた。

やがて彼女は ジンシェンのプロポーズを 受け入れ結婚、

息子を授かるが・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

ジャ・ジャンク―、わかりやすくて(笑)沁みる作品です。

ちょっと前の中国映画は、政治の事や貧富の差が激しい作品が

多かったのですが、

最近は急激な進歩のなかでの(ちょうど日本の昭和30年代みたいな)

青春映画が、出始め、

ある意味、これから、いろんな、作家性を持った良い作品が多数、出そうですね。

 

先週末、税理士の先生の事務所の恒例の

賀詞交歓会が行われたのですが、

講演は、和の心で着物を世界に広げておられる、

和想館の代表、池田訓之さんでした。

中村天風氏を師事し(私もですが)、

これからは、日本の時代だというお話。  

力になりました。

 

おおさかシネマフェスティバル、花束贈呈の名誉も頂きました。

涙、出るわ(笑)。

 

葛城事件

「葛城事件」

劇作家の赤堀雅秋が、「その夜の侍」に続き自身の戯曲を映画化。

幸せな家庭生活を送っていたはずが、次男の起こした無差別殺人事件により

加害者一家となってしまった葛城家。

徐々に皆が壊れていく中、次男は死刑制度反対を訴える女性と

獄中結婚することになる。(キネマ旬報からの抜粋)

こんなオッサン、よくおるで。

うちの親父なんか、もっとひどかったし(笑)

全体的に 動機の描き方や、人物の描写にも不満が残るし、

世の中、みんな、もっと大変ですよ(笑)

ただ、役者さんたちの熱演もあり、いまいち惜しい作品。

 

今日は、キネマ旬報の決算号の発売日。

今年のベスト10は、邦画、洋画ともに、

そして、なんと読者選出も 1位、2位が全く一緒という快挙(怪挙?)。

邦画 「この世界の片隅に」  「シン ゴジラ」

洋画 「ハドソン川の奇跡」  「キャロル」

 

3月5日の おおさかシネマフェスティバル、

中野量太監督、杉咲花さん、コトリンゴさんに会うのも楽しみです。

osakacinefes

淵に立つ

「淵に立つ」

第69回カンヌ国際映画祭 ある視点部門審査員賞を受賞した、深田晃司監督の人間ドラマ。

下町で金属加工業を営む夫婦のもとに出所したばかりの謎の男が現れる。

夫の古い友人だという彼との共同生活が始まるが、やがて平凡で幸せだと思われた

家庭の秘密が暴かれていく。(キネマ旬報からの抜粋)

よく言われる、俗に作家性の強い映画。

観ていて、つらい。

役者陣も熱演で、問題作として、評価も高いのですが、

いやな気分になるのも確かです。     79点

 

 

 

osakacinefes

”おおさかシネマフェスティバル”

大阪で行われている唯一の映画祭、大阪市からの助成も認められ、

関西の映画ファンと映画人の交流を図る、おおさかシネマフェスティバル。

弊社も、スポンサーの1社として、協力させて頂くことに

決定致しました。

今年は、3月5日の日曜日。

ゲスト受賞者に、蒼井優さんや、松山ケンイチさん、杉咲花さんなどが、

来られるそうです。

詳しくは。大阪市の映画館にチラシやポスターが

貼ってありますので、良かったら

また参照して下さい。(ホームページも)。