Archives 2018

斬、

前回を、今年最後としていたのですが、もう一回、お付き合いを(笑)。

「斬、」

「野火」の塚本晋也監督が、池松壮亮と蒼井優を主演に迎えた、自身初となる時代劇。

開国か否か大きく揺れる江戸時代末期。

藩から離れた杢之進は、農家の息子・市助と剣の稽古に励んでいたところ、

浪人・澤村から一緒に京都の動乱に参戦しないかと誘われる。(キネマ旬報からの抜粋)

作家性の強い監督のおひとりです。

2人の俳優は、相変わらず素晴らしいです。が、

予算の関係か、

見どころが少ない様な。

78点

悪くはないし、後で効いてくるような作品ですが、

共感できないところもあります。

確かに、江戸の太平から末期にかけての設定は、

現代が かぶってきます。

改めて、ひととしての考えを、

私自身に問われていると言う事も、わかるのですが・・・・・。

 

天皇陛下の最後の会見。

感ずるところ、皆さん、

おありではないでしょうか?歴史的な会見でした。

 

テレビ・朝ドラの”まんぷく”

ここにきて、急に面白くなってきましたね(笑)。

前回のシネフェスで来られた 菅田将暉さん、桐谷健太さん、それに前々回の毎熊克哉さんなども

出演されて、しかも次回のシネフェス、主演女優賞の本命の安藤サクラさんがからむという、

芸達者な人たちの競演(笑)。

生きてさえいれば。

あとで思えば、どんなことも大したことじゃあない。

確かに、

シェイクスピアではないですが、

生きるべきか、死すべきか

プライドを懸けて、はたまた、自分の考えを貫くのか、

いや、生きてこそ、

生きているうちが花、

死んだらそれまでよ。(ただ、生き抜くのも、しんどいし、生にしがみつくのではなく、

生き方ですよね。)

「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリーの

詩も、根底にそういうのが

流れている気がします。(「斬、」にも言えることでしょうが)

 

今年は、本当に これで最後です。(笑)

また、来年もよろしくお願いします。

では、良いお年を。

 

 

 

 

ウインド・リバー

「ウインド・リバー」

「ボーダーライン」などの脚本で知られるテイラー・シェリダンによる監督作。

雪深いネイティブアメリカン保留地”ウインド・リバー”で

女性の死体が見つかる。

新人FBI捜査官ジェーンは、遺体の第一発見者であるベテランの

コリーと共に事件の真相を追う。(キネマ旬報からの抜粋)

脚本が、素晴らしい。

セリフが沁みるのが、いっぱいある!

今年度、屈指の作品だと思います。

またまた、勉強になりました。

先住民族が、追いやられているのは知っていましたが、

こんな場所とは・・・・・・。映像で見ると、また凄い場所。白い地獄。

日本人も、戦後に、もしかしたらネイティブ・アメリカン同様、

ネイティブ・ジャパニーズになっていたかもわかりません。

アメリカが、先住民を追い出し、極地に追いやり、土地を与えただけで、

事実上、無視する。

そして見て見ないふりをして、臭いものには

蓋をする。

その場所において、落ちこぼれた?白人の差別(人権、人種、女性)、そして、暴力のふきだまり。

弱者が犠牲になる。

悲しいことに、それを美しい雪が隠す。

作家性と娯楽性が

見事に調和した作品。

こういう社会派の映画は、ある意味、好みなのですが、これは、きつい。

アメリカにおいては、強くなければ生きていけない、運でもないのだ、

それも、強い意志をもたなければダメ、そして、そこからが、運である、

自分の意志では、世界は変えれない。しかし、人生は変えれる。

この考えは、好きですね。

男優はジェレミー・レナ―、バツグンに良かったです。

相手役の女性エリザベス・オルセンも健闘していました。

もし、よろしかったら、お正月、DVDを借りられるなら、

お薦めです。

 

雪と言えば、今年、家族で北海道に行って参りました。

旭川の大雪山の頂上付近のホテルに

初日は泊まったのですが、

空港から一般のバスで向かっていた時、頂上付近で

バスがスリップし始め、チェーンも巻いてなく、

ワンマンだったので、

バスの運転手さんが、

ハンドマイクが付いているのに、

”困ったなあ、どうすっかなあ?”というセリフが

何度も何度も車内に流れ、

その後、しばらくたって無事に動いたから、いいみやげ話にはなっていますが、

乗客全員、不安と、おかしさで苦笑い。

翌日は、念願の”旭山動物園”、そして、お昼は旭川が本店の山頭火のラーメンを頂き、

その後、小樽へ移動。一泊して翌日は、札幌空港で、

回転寿司。いやあ、これもおいしかったです。

おかげさまで大満足の旅行でした。感謝。

(閑話休題)

東京の南青山の児童相談所が話題になっていますが、

確かに、環境は子供にとって大事だというのも、多少わかります。が、

こんな親に育てられた子供が、

官僚や政治家や医者になると思うと、ぞっとしますね(笑うしかない?)。

沖縄の辺野古や葬儀場とはいえなくても、

ごみステーションが

自宅の前でも、嫌がる人が多いのも事実です。

でもね、じゃあどうすんのって、いうことです。

強いものが、弱いものを 

いじめてどうすんの?

 

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。

では、良いお年を。

 

 

 

 

 

 

ボヘミアン・ラプソディ

「ボヘミアン・ラプソディ」

伝説の世界的ロックバンド”クィーン”のボーカルで、45歳の若さで この世を去った

フレディ・マーキュリーの生き様を

描く音楽ドラマ。

既存の音楽を打ち破り、世界中で愛されるエンターテイナーとなった

クィーンの華やかな活躍の裏には

誰も知らない物語があった。(キネマ旬報からの抜粋)

フレディが 一番嫌いなカーペンターズのファンで、

その頃、クィーンは そんなに興味もなかったワタクシでしたが、

いやあ、良かった。   81点

ただのドキュメンタリーかなと(予告編を観た時も)

思っていたのですが、評判につられて

観に行きました。

号泣です(笑)。

でも、調べると、監督も脚本も、名の通った人たちばかりですやん。

終わって、すぐに飛び込んだ散髪屋の親父が、

”目が真っ赤ですよ、どうされました?”とのこと。

恥ずかしい・・・・・。

 

では、またまた、クイズを ひとつ。

今年は、樹木希林さんも

お亡くなりになりました。

さて、樹木希林さんも出演されて、大変印象的な演技を

された 映画「万引き家族」。

カンヌで、最高賞を受賞いたしました。

では、世界三大映画祭とは、カンヌとベネチアと

あとひとつはどれでしょう?

①モントリオール   ②ベルリン   ③アメリカ・アカデミー賞

はい、正解は

②です。

次回、今年度最後の回は・・・・・・・・・・、

いやあ、面白かったですう。

「ウインド・リバー」の予定です。

レディ・バード

「レディ・バード」

「フランシス・ハ」の主演女優、グレタ・ガーウィグが監督を務めた青春映画。

2002年、片田舎の町の女子高に通い、

自らを”レディ・バード”と呼ぶクリスティンは、

高校生活最後の年を迎え、

ボーイフレンドや友達、進路のことで、揺れ動き、

母と衝突を繰り返す。(キネマ旬報からの抜粋)

シアーシャ・ローナン!

「ブルックリン」も素晴らしかったけど、

すごい、すごすぎる。

あふれる才能。さすが、アメリカ、

人材の宝庫。

作品は、小品?かもしれないけど、

女性には、ぜひ観て頂きたい?痛い?映画。

田舎の高校生や風俗を描いている作品も 過去に

たくさんありました。

古いところでは、「ビリー・ジョー愛のかけ橋」なんて、好きでしたね。

でも、アメリカは、こういう作品、俳優が、

たくさん作られ、

存在するんだから、

あらためて、懐が深く、大きい国です。

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

ゲイリー・オールドマンが第二次大戦時、

劣勢のイギリスを勝利に導いた首相

ウィンストン・チャーチルを演じた伝記ドラマ。

ナチス・ドイツの勢力が拡大し、

フランスは陥落寸前。

連合軍はダンケルクの海岸に追い込まれ、

チャーチルは厳しい状況を迫られる。(キネマ旬報からの抜粋)

辻一弘さんのメイクとゲイリー・オールドマンが

主演男優賞でアカデミー賞を受賞。

作品自体も重厚で、良く出来ていると思いますが、

お話自体、敵味方の無いものですから、

相変わらず、こういうのは

どっちについていいのか、感情移入が出来ません。

戦争は、当然良くないし、犠牲になるのは民衆。

でも、どうしようもなくなると?

どうしようもない相手?だとしたら、

やはり、人間としてのプライドが勝つ?

生に執着するわけでもなけりゃあ?

むずかしいですよね。

日本の戦中時のお話は、

いろんな文献が周りにあるので、

分かっている部分も多いのですが、

ヨーロッパの事は、

やはり、疎いところは確かにあります。

いつも、こういう作品の時は、

鑑賞後、

勉強させてもらうのですが、

ためになります。

 

素敵なダイナマイトスキャンダル

「素敵なダイナマイトスキャンダル」

1980~90年代にサブカルチャーを牽引した雑誌編集長・末井昭の

若き日を柄本佑が演じた青春ドラマ。

幼い頃に母が隣家の男と

ダイナマイトで心中するという壮絶な体験をした末井。

上京後 彼は発禁と創刊を繰り返しながら、

多くの雑誌を世に送り出していくが。(キネマ旬報からの抜粋)

評価も高くて、おもしろそうだと

期待した作品だったのですが・・・・・・

しかも、私の もんもんとした青春時代に重なるし(笑)、

でも、なじめない、単に面白くない。

それこそ、制作側の楽屋落ちの羅列のマスターベーション。

もっと、ハチャメチャに、

もっと、スキャンダルに!

 

この前、社員の飲み会で、

クイズ大会を催して、

30問近く出題をして、楽しんだのですが。

そのクイズが、エライ好評で(笑)、

盛り上がりもいたしました。

そこで、その中から、数問、

ここで、時々、ご披露したいと思います。

遊んでください。

では、

今年、漫画家の さくらももこさん、アニメ作家、宮崎駿さんと共にジブリを支えた「火垂るの墓」の

高畑勲さんがお亡くなりになりましたが、

では、次のうち、高畑勲作品でないのは、どれでしょう?     お考えください。

①となりのトトロ   ②じゃりん子チエ   ③平成狸合戦ぽんぽこ

はい、そうです。

答えは・・・・・・・・

①です。(宮崎駿作品です)

 

 

鈴木家の嘘

「鈴木家の嘘」

長男の死によって巻き起こる

家族の混乱と再生を描いた人間ドラマ。

ひきこもりだった鈴木家の長男・浩一が

突然自殺する。

ショックのあまり記憶を失った母のために、

父と長女は、浩一は海外で事業を始めた叔父を

手伝いにアルゼンチンに旅立ったと

嘘をつく。(キネマ旬報からの抜粋)

こ、今年一番かも(笑)

”作家主義、俳優発掘をテーマにした松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクトとなる第6弾の人間ドラマ”

だそうですが、

傑作だと思います。

ラスト近くが、少し弱いかな、雑かなと思うぐらいで、

荒削りですが、

これが新人監督で、オリジナルとは、素晴らしいです。82点

人生は、悲劇と喜劇の繰り返しと思う わが身としては、

今村昌平監督作品みたいなこの映画は、本当に心に沁みます。

幸か不幸か、私の身近には自死や自殺というものには、

縁が少ないのですが、

でも、誰しも、人生において

一度や二度は考えたことはあると思います。

いつものように、鑑賞後、作品に関することを、

調べました。自殺の

原因は、

病気、恋愛、いじめなどの人間関係、お金(私は、もし、関わるとしたら、これかな?、実際、そういう話は一時多かったですね)。

そして、男性と若者が多いです。今では、交通事故死より、はるかに多いです。

でも、この作品の、ひきこもりは、なんか、別の様な感じがします。

うつ?

妹の最初の告白場面では、涙が止まりませんでした。

しかし、次の告白内容にも納得。

自責の念というのか、こういうのは、一番つらいです。

俳優さんでは、岸部一徳さんが、「いつか読書する日」などで見せた演技にも 勝るとも劣らない熱演。

同様の事で、原日出子さんもお見事でした。

それに輪をかけて素晴らしかったのは、

新人の木竜麻生さん。

「寝ても覚めても」の唐田えりかさんの評価も高いですが、

今年の新人賞は、「菊とギロチン」でも好演した

麻生ちゃんに決定か?(笑)

ちなみに、男優賞は、東出昌大さん、女優賞は、

安藤サクラさんか?黒木華さんが、どこまでせまるか?(笑) 楽しみです。

 

まだ早すぎますが、今年の邦画で感じること。

「鈴木家の嘘」 粗削りだけど、将来性に期待

「寝ても覚めても」 こんな恋愛映画があったんだ

「万引き家族」 ある意味、完成品

「散り椿」 こちらも、円熟の作品

その他、印象に残ったのは

「ちはやふる-結び-」  「日日是好日」  「孤狼の血」

「菊とギロチン」 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

「検察側の罪人」などなど

 

万博が、大阪に決定。

何はともあれ、めでたいことで。

前回の時は、中学1年生だった私。

ふたけたの回数は行っているのでは?

雨が降った日の午後、入場者の人数が少ないのを見計らって、

友人たちと

アメリカ館とソ連館を

並ばずに観た記憶があります。

 

ランペイジ巨獣大乱闘

「ランペイジ巨獣大乱闘」

アーケードゲーム”RAMPAGE”を基に「ワイルドスピード」シリーズの

ドウェイン・ジョンソン主演で映画化した巨大怪獣パニック・アクション。

ある遺伝子実験の失敗により巨大化、狂暴化した

ゴリラ、オオカミ、ワニなどの動物たちが

街を舞台に

大乱闘を始める。(キネマ旬報からの抜粋)

意外に観れたと言えば、失礼な話ですが、

派手な演出にCGの多用。

よく言われるB級の怪獣映画なんですが、

何も考えずにボーっと、そして、

ここまで徹底的にする、

いいんじゃあないでしょうか。

B級映画の面白さ。

たまにこういうのも、好きですねえ。

 

ゴーン逮捕。衝撃が走りましたが・・・・・・。

日本の経営者は粉飾決算が多いですが、

外国は私腹を肥やす人が多いですね。

お国柄の違いでしょうか?

日経新聞のコラムにも載っていましたが、

♪新しい上司は、フランス人・・・・・・・♪♪

と、ウルフルズが歌っていたのは、

この人の事でしたよね。

 

来年、3月3日の おおさかシネマフェスティバル、

事務局から連絡があり、また来年も

スポンサーの一社に参加が決定致しました。

皆様、また、よろしくお願い致します。

ありがとうございました。

カリガリ博士

「カリガリ博士」

大正9年、今から約100年前の映画創成期の作品。

無声映画であり、白黒作品です。

表現主義を映画に取り入れたドイツ映画。

世界映画史においても最も重要な作品のひとつだそうです。

監督は、ロベルト・ヴィーネ。

キネ旬からの、ざっとしたストーリーは

”二百年前北イタリアで、カリガリという医者がチェザーレという

夢遊病者を使用して

意のままに殺人を犯させしめた、

という記録によって、心狂える一青年フランシスの

妄想を描いたもの。”

ややこしそうですが、要は、どんでん返しの話です。

ミステリー・サスペンスもの

というか、背景も不気味な映画です。

映画の歴史を勉強させてもらいましたと言う様な作品でした。

 

稀勢の里、がんばれ!

大谷選手は、価値ある新人賞ですね。素晴らしいです。

ビブリア古書堂の事件手帖

「ビブリア古書堂の事件手帖」

三上延の同名ミステリー小説を、三島有紀子監督が映画化。

五浦大輔は亡き祖母の遺品である夏目漱石の”それから”に記された著者の

サインの真偽を確かめに、古書店”ビブリア古書堂”を訪ねる。

若き店主の篠川栞子は、

優れた洞察力と推理力でサインの謎を解き明かし始め・・・・・・・・。

(キネマ旬報からの抜粋)

この監督さんの作品、なんか肌に合います(笑)。79点

無茶苦茶に良いわけではないのですが(失礼!)。

しっくりきます。作り方が丁寧で、全体的に優しい雰囲気が醸し出されている様な気がします。

ちょうど、一年前に鑑賞した「幼な子われらに生まれ」や

神戸を舞台にした「繕い裁つ人」など、

大阪生まれの神戸育ちというのも、僕と一緒だからかなあなんて(笑)。

この作品も、そういう感じでした。

夏帆さんや、東出昌大さんも良かったです、当然、黒木華さんも(笑)。

古書のうんちくも勉強になりました。

ちなみに、ワタクシの小学校の時に読んだ、

((この1冊))は、

ヘルマン・ヘッセの”車輪の下”です。低学年だったので、読了後、甘酸っぱい思い出があります。

その後は、やはり、吉川英治の”三国志”ですね。

漫画も良く読んでいたのですが(最近はほとんど読みません、眼が疲れやすいのも原因のひとつですが)

そういえば、今年は手塚治虫さんの生誕90年なんですね。

以前にも書きましたが、とにかく大好きな作家です。

音楽もサザンの曲が、良かったです。

それと、食堂のシーンで出て来た”かつ丼”。

おいしそうでしたね。

やっぱり、”かつ丼”は、庶民のごちそうですよね。

 

日本シリーズも終わりましたが、(全部観ていた訳ではないですが)なかなか、面白かったです。

プロが、本気になると手に汗握ります。

 

流行語大賞の候補が挙がっていましたが、

”ボーっと生きてんじゃねえよ!”

この番組、時々見ていますが、確かに笑えます。