Archives 11月 2018

鈴木家の嘘

「鈴木家の嘘」

長男の死によって巻き起こる

家族の混乱と再生を描いた人間ドラマ。

ひきこもりだった鈴木家の長男・浩一が

突然自殺する。

ショックのあまり記憶を失った母のために、

父と長女は、浩一は海外で事業を始めた叔父を

手伝いにアルゼンチンに旅立ったと

嘘をつく。(キネマ旬報からの抜粋)

こ、今年一番かも(笑)

”作家主義、俳優発掘をテーマにした松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクトとなる第6弾の人間ドラマ”

だそうですが、

傑作だと思います。

ラスト近くが、少し弱いかな、雑かなと思うぐらいで、

荒削りですが、

これが新人監督で、オリジナルとは、素晴らしいです。82点

人生は、悲劇と喜劇の繰り返しと思う わが身としては、

今村昌平監督作品みたいなこの映画は、本当に心に沁みます。

幸か不幸か、私の身近には自死や自殺というものには、

縁が少ないのですが、

でも、誰しも、人生において

一度や二度は考えたことはあると思います。

いつものように、鑑賞後、作品に関することを、

調べました。自殺の

原因は、

病気、恋愛、いじめなどの人間関係、お金(私は、もし、関わるとしたら、これかな?、実際、そういう話は一時多かったですね)。

そして、男性と若者が多いです。今では、交通事故死より、はるかに多いです。

でも、この作品の、ひきこもりは、なんか、別の様な感じがします。

うつ?

妹の最初の告白場面では、涙が止まりませんでした。

しかし、次の告白内容にも納得。

自責の念というのか、こういうのは、一番つらいです。

俳優さんでは、岸部一徳さんが、「いつか読書する日」などで見せた演技にも 勝るとも劣らない熱演。

同様の事で、原日出子さんもお見事でした。

それに輪をかけて素晴らしかったのは、

新人の木竜麻生さん。

「寝ても覚めても」の唐田えりかさんの評価も高いですが、

今年の新人賞は、「菊とギロチン」でも好演した

麻生ちゃんに決定か?(笑)

ちなみに、男優賞は、東出昌大さん、女優賞は、

安藤サクラさんか?黒木華さんが、どこまでせまるか?(笑) 楽しみです。

 

まだ早すぎますが、今年の邦画で感じること。

「鈴木家の嘘」 粗削りだけど、将来性に期待

「寝ても覚めても」 こんな恋愛映画があったんだ

「万引き家族」 ある意味、完成品

「散り椿」 こちらも、円熟の作品

その他、印象に残ったのは

「ちはやふる-結び-」  「日日是好日」  「孤狼の血」

「菊とギロチン」 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

「検察側の罪人」などなど

 

万博が、大阪に決定。

何はともあれ、めでたいことで。

前回の時は、中学1年生だった私。

ふたけたの回数は行っているのでは?

雨が降った日の午後、入場者の人数が少ないのを見計らって、

友人たちと

アメリカ館とソ連館を

並ばずに観た記憶があります。

 

ランペイジ巨獣大乱闘

「ランペイジ巨獣大乱闘」

アーケードゲーム”RAMPAGE”を基に「ワイルドスピード」シリーズの

ドウェイン・ジョンソン主演で映画化した巨大怪獣パニック・アクション。

ある遺伝子実験の失敗により巨大化、狂暴化した

ゴリラ、オオカミ、ワニなどの動物たちが

街を舞台に

大乱闘を始める。(キネマ旬報からの抜粋)

意外に観れたと言えば、失礼な話ですが、

派手な演出にCGの多用。

よく言われるB級の怪獣映画なんですが、

何も考えずにボーっと、そして、

ここまで徹底的にする、

いいんじゃあないでしょうか。

B級映画の面白さ。

たまにこういうのも、好きですねえ。

 

ゴーン逮捕。衝撃が走りましたが・・・・・・。

日本の経営者は粉飾決算が多いですが、

外国は私腹を肥やす人が多いですね。

お国柄の違いでしょうか?

日経新聞のコラムにも載っていましたが、

♪新しい上司は、フランス人・・・・・・・♪♪

と、ウルフルズが歌っていたのは、

この人の事でしたよね。

 

来年、3月3日の おおさかシネマフェスティバル、

事務局から連絡があり、また来年も

スポンサーの一社に参加が決定致しました。

皆様、また、よろしくお願い致します。

ありがとうございました。

カリガリ博士

「カリガリ博士」

大正9年、今から約100年前の映画創成期の作品。

無声映画であり、白黒作品です。

表現主義を映画に取り入れたドイツ映画。

世界映画史においても最も重要な作品のひとつだそうです。

監督は、ロベルト・ヴィーネ。

キネ旬からの、ざっとしたストーリーは

”二百年前北イタリアで、カリガリという医者がチェザーレという

夢遊病者を使用して

意のままに殺人を犯させしめた、

という記録によって、心狂える一青年フランシスの

妄想を描いたもの。”

ややこしそうですが、要は、どんでん返しの話です。

ミステリー・サスペンスもの

というか、背景も不気味な映画です。

映画の歴史を勉強させてもらいましたと言う様な作品でした。

 

稀勢の里、がんばれ!

大谷選手は、価値ある新人賞ですね。素晴らしいです。

ビブリア古書堂の事件手帖

「ビブリア古書堂の事件手帖」

三上延の同名ミステリー小説を、三島有紀子監督が映画化。

五浦大輔は亡き祖母の遺品である夏目漱石の”それから”に記された著者の

サインの真偽を確かめに、古書店”ビブリア古書堂”を訪ねる。

若き店主の篠川栞子は、

優れた洞察力と推理力でサインの謎を解き明かし始め・・・・・・・・。

(キネマ旬報からの抜粋)

この監督さんの作品、なんか肌に合います(笑)。79点

無茶苦茶に良いわけではないのですが(失礼!)。

しっくりきます。作り方が丁寧で、全体的に優しい雰囲気が醸し出されている様な気がします。

ちょうど、一年前に鑑賞した「幼な子われらに生まれ」や

神戸を舞台にした「繕い裁つ人」など、

大阪生まれの神戸育ちというのも、僕と一緒だからかなあなんて(笑)。

この作品も、そういう感じでした。

夏帆さんや、東出昌大さんも良かったです、当然、黒木華さんも(笑)。

古書のうんちくも勉強になりました。

ちなみに、ワタクシの小学校の時に読んだ、

((この1冊))は、

ヘルマン・ヘッセの”車輪の下”です。低学年だったので、読了後、甘酸っぱい思い出があります。

その後は、やはり、吉川英治の”三国志”ですね。

漫画も良く読んでいたのですが(最近はほとんど読みません、眼が疲れやすいのも原因のひとつですが)

そういえば、今年は手塚治虫さんの生誕90年なんですね。

以前にも書きましたが、とにかく大好きな作家です。

音楽もサザンの曲が、良かったです。

それと、食堂のシーンで出て来た”かつ丼”。

おいしそうでしたね。

やっぱり、”かつ丼”は、庶民のごちそうですよね。

 

日本シリーズも終わりましたが、(全部観ていた訳ではないですが)なかなか、面白かったです。

プロが、本気になると手に汗握ります。

 

流行語大賞の候補が挙がっていましたが、

”ボーっと生きてんじゃねえよ!”

この番組、時々見ていますが、確かに笑えます。

 

友罪

「友罪」

実在の事件に着想を得た薬丸岳による同名小説を原作に

「64ーロクヨンー」の瀬々敏久監督が映画化。

ジャーナリストの夢に破れ町工場で働き始めた益田。

同じ年の工員・鈴木と打ち解けていく中、

益田は彼が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと

疑い始める。(キネマ旬報からの抜粋)

社会派の、

好きな監督のおひとりの作品だけに、

かなり期待して観ました。

評論家からは、高評価なんですが、僕は少し違和感を感じました。

テーマが、ややぼやけているような。

しかし、重いストーリー.です。

被害者と加害者。

罪とは、罪の償いとは。

取り返しがつかない、当然、戻ることは出来ない。

じゃあ、どうすればいいのか、どう生きるのか。

その、訴え方が、

力作なのですが

ややあいまいだったかなと。

それにしても、瑛太って、

うまい役者だったのですね(笑)。

失礼しました。

 

LIXIL社長、退任です。

厳しいですね。

気を引き締めなければ。