Archives 12月 2018

斬、

前回を、今年最後としていたのですが、もう一回、お付き合いを(笑)。

「斬、」

「野火」の塚本晋也監督が、池松壮亮と蒼井優を主演に迎えた、自身初となる時代劇。

開国か否か大きく揺れる江戸時代末期。

藩から離れた杢之進は、農家の息子・市助と剣の稽古に励んでいたところ、

浪人・澤村から一緒に京都の動乱に参戦しないかと誘われる。(キネマ旬報からの抜粋)

作家性の強い監督のおひとりです。

2人の俳優は、相変わらず素晴らしいです。が、

予算の関係か、

見どころが少ない様な。

78点

悪くはないし、後で効いてくるような作品ですが、

共感できないところもあります。

確かに、江戸の太平から末期にかけての設定は、

現代が かぶってきます。

改めて、ひととしての考えを、

私自身に問われていると言う事も、わかるのですが・・・・・。

 

天皇陛下の最後の会見。

感ずるところ、皆さん、

おありではないでしょうか?歴史的な会見でした。

 

テレビ・朝ドラの”まんぷく”

ここにきて、急に面白くなってきましたね(笑)。

前回のシネフェスで来られた 菅田将暉さん、桐谷健太さん、それに前々回の毎熊克哉さんなども

出演されて、しかも次回のシネフェス、主演女優賞の本命の安藤サクラさんがからむという、

芸達者な人たちの競演(笑)。

生きてさえいれば。

あとで思えば、どんなことも大したことじゃあない。

確かに、

シェイクスピアではないですが、

生きるべきか、死すべきか

プライドを懸けて、はたまた、自分の考えを貫くのか、

いや、生きてこそ、

生きているうちが花、

死んだらそれまでよ。(ただ、生き抜くのも、しんどいし、生にしがみつくのではなく、

生き方ですよね。)

「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリーの

詩も、根底にそういうのが

流れている気がします。(「斬、」にも言えることでしょうが)

 

今年は、本当に これで最後です。(笑)

また、来年もよろしくお願いします。

では、良いお年を。

 

 

 

 

ウインド・リバー

「ウインド・リバー」

「ボーダーライン」などの脚本で知られるテイラー・シェリダンによる監督作。

雪深いネイティブアメリカン保留地”ウインド・リバー”で

女性の死体が見つかる。

新人FBI捜査官ジェーンは、遺体の第一発見者であるベテランの

コリーと共に事件の真相を追う。(キネマ旬報からの抜粋)

脚本が、素晴らしい。

セリフが沁みるのが、いっぱいある!

今年度、屈指の作品だと思います。

またまた、勉強になりました。

先住民族が、追いやられているのは知っていましたが、

こんな場所とは・・・・・・。映像で見ると、また凄い場所。白い地獄。

日本人も、戦後に、もしかしたらネイティブ・アメリカン同様、

ネイティブ・ジャパニーズになっていたかもわかりません。

アメリカが、先住民を追い出し、極地に追いやり、土地を与えただけで、

事実上、無視する。

そして見て見ないふりをして、臭いものには

蓋をする。

その場所において、落ちこぼれた?白人の差別(人権、人種、女性)、そして、暴力のふきだまり。

弱者が犠牲になる。

悲しいことに、それを美しい雪が隠す。

作家性と娯楽性が

見事に調和した作品。

こういう社会派の映画は、ある意味、好みなのですが、これは、きつい。

アメリカにおいては、強くなければ生きていけない、運でもないのだ、

それも、強い意志をもたなければダメ、そして、そこからが、運である、

自分の意志では、世界は変えれない。しかし、人生は変えれる。

この考えは、好きですね。

男優はジェレミー・レナ―、バツグンに良かったです。

相手役の女性エリザベス・オルセンも健闘していました。

もし、よろしかったら、お正月、DVDを借りられるなら、

お薦めです。

 

雪と言えば、今年、家族で北海道に行って参りました。

旭川の大雪山の頂上付近のホテルに

初日は泊まったのですが、

空港から一般のバスで向かっていた時、頂上付近で

バスがスリップし始め、チェーンも巻いてなく、

ワンマンだったので、

バスの運転手さんが、

ハンドマイクが付いているのに、

”困ったなあ、どうすっかなあ?”というセリフが

何度も何度も車内に流れ、

その後、しばらくたって無事に動いたから、いいみやげ話にはなっていますが、

乗客全員、不安と、おかしさで苦笑い。

翌日は、念願の”旭山動物園”、そして、お昼は旭川が本店の山頭火のラーメンを頂き、

その後、小樽へ移動。一泊して翌日は、札幌空港で、

回転寿司。いやあ、これもおいしかったです。

おかげさまで大満足の旅行でした。感謝。

(閑話休題)

東京の南青山の児童相談所が話題になっていますが、

確かに、環境は子供にとって大事だというのも、多少わかります。が、

こんな親に育てられた子供が、

官僚や政治家や医者になると思うと、ぞっとしますね(笑うしかない?)。

沖縄の辺野古や葬儀場とはいえなくても、

ごみステーションが

自宅の前でも、嫌がる人が多いのも事実です。

でもね、じゃあどうすんのって、いうことです。

強いものが、弱いものを 

いじめてどうすんの?

 

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。

では、良いお年を。

 

 

 

 

 

 

ボヘミアン・ラプソディ

「ボヘミアン・ラプソディ」

伝説の世界的ロックバンド”クィーン”のボーカルで、45歳の若さで この世を去った

フレディ・マーキュリーの生き様を

描く音楽ドラマ。

既存の音楽を打ち破り、世界中で愛されるエンターテイナーとなった

クィーンの華やかな活躍の裏には

誰も知らない物語があった。(キネマ旬報からの抜粋)

フレディが 一番嫌いなカーペンターズのファンで、

その頃、クィーンは そんなに興味もなかったワタクシでしたが、

いやあ、良かった。   81点

ただのドキュメンタリーかなと(予告編を観た時も)

思っていたのですが、評判につられて

観に行きました。

号泣です(笑)。

でも、調べると、監督も脚本も、名の通った人たちばかりですやん。

終わって、すぐに飛び込んだ散髪屋の親父が、

”目が真っ赤ですよ、どうされました?”とのこと。

恥ずかしい・・・・・。

 

では、またまた、クイズを ひとつ。

今年は、樹木希林さんも

お亡くなりになりました。

さて、樹木希林さんも出演されて、大変印象的な演技を

された 映画「万引き家族」。

カンヌで、最高賞を受賞いたしました。

では、世界三大映画祭とは、カンヌとベネチアと

あとひとつはどれでしょう?

①モントリオール   ②ベルリン   ③アメリカ・アカデミー賞

はい、正解は

②です。

次回、今年度最後の回は・・・・・・・・・・、

いやあ、面白かったですう。

「ウインド・リバー」の予定です。

レディ・バード

「レディ・バード」

「フランシス・ハ」の主演女優、グレタ・ガーウィグが監督を務めた青春映画。

2002年、片田舎の町の女子高に通い、

自らを”レディ・バード”と呼ぶクリスティンは、

高校生活最後の年を迎え、

ボーイフレンドや友達、進路のことで、揺れ動き、

母と衝突を繰り返す。(キネマ旬報からの抜粋)

シアーシャ・ローナン!

「ブルックリン」も素晴らしかったけど、

すごい、すごすぎる。

あふれる才能。さすが、アメリカ、

人材の宝庫。

作品は、小品?かもしれないけど、

女性には、ぜひ観て頂きたい?痛い?映画。

田舎の高校生や風俗を描いている作品も 過去に

たくさんありました。

古いところでは、「ビリー・ジョー愛のかけ橋」なんて、好きでしたね。

でも、アメリカは、こういう作品、俳優が、

たくさん作られ、

存在するんだから、

あらためて、懐が深く、大きい国です。

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

ゲイリー・オールドマンが第二次大戦時、

劣勢のイギリスを勝利に導いた首相

ウィンストン・チャーチルを演じた伝記ドラマ。

ナチス・ドイツの勢力が拡大し、

フランスは陥落寸前。

連合軍はダンケルクの海岸に追い込まれ、

チャーチルは厳しい状況を迫られる。(キネマ旬報からの抜粋)

辻一弘さんのメイクとゲイリー・オールドマンが

主演男優賞でアカデミー賞を受賞。

作品自体も重厚で、良く出来ていると思いますが、

お話自体、敵味方の無いものですから、

相変わらず、こういうのは

どっちについていいのか、感情移入が出来ません。

戦争は、当然良くないし、犠牲になるのは民衆。

でも、どうしようもなくなると?

どうしようもない相手?だとしたら、

やはり、人間としてのプライドが勝つ?

生に執着するわけでもなけりゃあ?

むずかしいですよね。

日本の戦中時のお話は、

いろんな文献が周りにあるので、

分かっている部分も多いのですが、

ヨーロッパの事は、

やはり、疎いところは確かにあります。

いつも、こういう作品の時は、

鑑賞後、

勉強させてもらうのですが、

ためになります。

 

素敵なダイナマイトスキャンダル

「素敵なダイナマイトスキャンダル」

1980~90年代にサブカルチャーを牽引した雑誌編集長・末井昭の

若き日を柄本佑が演じた青春ドラマ。

幼い頃に母が隣家の男と

ダイナマイトで心中するという壮絶な体験をした末井。

上京後 彼は発禁と創刊を繰り返しながら、

多くの雑誌を世に送り出していくが。(キネマ旬報からの抜粋)

評価も高くて、おもしろそうだと

期待した作品だったのですが・・・・・・

しかも、私の もんもんとした青春時代に重なるし(笑)、

でも、なじめない、単に面白くない。

それこそ、制作側の楽屋落ちの羅列のマスターベーション。

もっと、ハチャメチャに、

もっと、スキャンダルに!

 

この前、社員の飲み会で、

クイズ大会を催して、

30問近く出題をして、楽しんだのですが。

そのクイズが、エライ好評で(笑)、

盛り上がりもいたしました。

そこで、その中から、数問、

ここで、時々、ご披露したいと思います。

遊んでください。

では、

今年、漫画家の さくらももこさん、アニメ作家、宮崎駿さんと共にジブリを支えた「火垂るの墓」の

高畑勲さんがお亡くなりになりましたが、

では、次のうち、高畑勲作品でないのは、どれでしょう?     お考えください。

①となりのトトロ   ②じゃりん子チエ   ③平成狸合戦ぽんぽこ

はい、そうです。

答えは・・・・・・・・

①です。(宮崎駿作品です)